ADHDとイライラ(家庭編)

ADHDとイライラ(家庭編)

ADHDの子どもと一緒にいると疲れてしまったりイライラしてしまうこと、ありますよね。家庭でのよくあるイライラとその対策をまとめました。

1.家庭でのイライラ(子ども編)

ADHDとイライラ

毎回忘れ物をしている子。

しゃべりだしたらとまらない子。明るい内容ならともかく、愚痴もしゃべり続ける子。

機嫌が悪いと当たり散らす子。喜怒哀楽が激しいので、さっきまで笑っていたのに急に怒り出したりする子。叱ったときの口答え、言い訳のレパートリーが多く徹底的に反抗してくる子。

一言で言います。

ちょっと手がかかる子!!

ADHDの本人が問題意識を持たないとどうしようもないものが多いですが、私に照らし合わせながら、家庭で出来る効果がありそうなこと、考えてみました。

 2.家庭のイライラ解決法

①毎回忘れ物をしている子。

ADHDとイライラ家庭編

忘れ物をしないように、曜日ごとの授業の持ち物リストを作って、それを見ながら荷造りさせる。

また、宿題忘れしないように宿題をすぐにメモ出来るものをわたす。

このメモは他の荷物に埋もれないような大きさと厚さ(薄いとノートなどに埋もれる)。

本人が好きなデザインのノートにすることで、積極的にメモするようになるはず。

また、プリントの提出物などの整理のために「提出物用ファイル」「宿題用ファイル」と「それ以外ファイル」をつくり、帰宅後毎回確認させる。

これは私が大学で実際にやっていて、上手くいっている方法です。

私の場合はメモではなく、スケジュール帳で、気に入った少し高価なものを使っています。

そのスケジュール帳が好きすぎて、あらゆることを何かと書き込んでいるので、この手帳を無くすと大変なことになりますが……とても大事にしているので多分無くしません。

②しゃべりだしたらとまらない子。明るい内容ならともかく、愚痴もしゃべり続ける子。

ADHDとイライラ家庭編

忙しいとき、疲れているときにおしゃべりが止まらなくて困ったら、素直に「今とっても忙しいから、後で聞くね」「今疲れてしんどいからちょっと寝かせて」と伝える。

長い愚痴が止まらなくなってきたら、素直に「あなたはすっきりするかもしれないけれど、私は楽しくない話題をずっと聞いているのは疲れてしまうのよ。せっかくおしゃべりするんだから、もっと一緒に笑えるような楽しい話題が良いな。」と伝える。

これも私に効果があった方法です。

私は家で母に話し始めると1時間以上ずっとどうでもいい話をしたり、愚痴を言い続けたりしてしまいます。

そんなとき、よく母に「愚痴ばっかりやめてほしい」「今料理中だから、また後でね」「今ちょっと疲れているから」などと言われました。

そのとき、『つい自分勝手に愚痴を言い続けたけれど、こんな話、どう考えても聞いていてつまらない話だな』『忙しいところ邪魔しちゃった』と思って、私は話をやめました。

母親目線だと、話をやめて数時間たてば、話したかった内容なんてきっと覚えていないし、他のものに興味が移っているので、時間をずらせば長いおしゃべりや愚痴につきあわなくてすむと思って口からでたのだと思います。

そして私の場合、本当にその通りでした。

そのときは話したい!!と思っていても、少し時間がたてば、話したかった内容から興味がそれ、ほかにやりたいことができていますし、わざわざさっき話していた大して重要でもない内容を話し直そうとも思いませんから結局話さずに終わります。

効果ばっちりでしたね。

ただ、これを使いすぎると「いつも私の話を聞いてくれない、私はお母さんから嫌われているのかな」と感じてしまうので、使いすぎずに、本当に疲れたときに試してみてください。

 ③機嫌が悪いと当たり散らす子。喜怒哀楽が激しいので、さっきまで笑っていたのに急に怒り出したりする子。叱ったときの口答え、言い訳のレパートリーが多く徹底的に反抗してくる子。

 ADHDとイライラ

諦めて受け流す。

大体何もしなくとも、時間がたてばまた気分が変わって、機嫌が良くなるので、なだめすかしつつ放置して、ADHDの子が心の整理が出来るまで待ってあげる。

何で怒っているのか分かる場合は、今の状況説明をする。

例えば、「今、〇〇ちゃんは△△について怒っているんだよね。どうしてそんなに怒っているの?」など、話しかけることで、自分がいかに些細なことでぶち切れているかということに気がつき、自分の感情をコントロールしようと努力をはじめるかもしれない。

また、楽しいことを提案したり、話をそらしたりするのも効果的かもしれないが、効かないことも多いし、将来自分で自分の心の整理が出来るようになる訓練のため、避けた方が良い。

突然キレ出す子の対策。

これはもう、「本当にいつも振り回しちゃってごめんなさい!!」といいたいです。

私は今でもたまに突然怒りだしてしまうので。

でも上の方法のおかげで少しはマシになったかなと思っています。

上の方法は、私の両親がよくやってくれた方法で、自分のことを客観的に見られるようになるのでオススメです。

いらいらしているとき、周りの状況や、自分の置かれた立場を見失ってしまうことが多くあります。

そんなときは自分では心の整理も出来ないし、何で怒っているのかさえ分からないことも多いので、周りの方が、少しだけ心の整理のお手伝いをしてあげればと思います。

何回かこの方法を繰り返すうちに、ADHDの人は自分が些細なことでカッとしやすいことを自覚するようになっていき、出来るだけ自分の感情で周りを振り回さないようになろうと努力し始めるのでは、と思います。

また特に理由なく、モヤモヤする、ただそれだけでイライラしていることもありますが、そういうときは「なに一人でイライラしているのよ笑」くらいの軽い感じで受け流してあげたら良いのではないかなと思います。

あまりイライラしていないのに周りの人が「怒っている」ことに焦点を当てすぎると、イライラが増幅してしまい、「軽いイライラ感」では収まらなくなってしまうことがあるので気をつけてください。

3.最後に

ADHDとイライラ

ADHDの子はとにかくうるさいのでイライラすることが多いのではないかと思います。

でも、親も子どもと一緒にイライラしてしまったら大喧嘩になるだけ。

ADHDの子も怒りたくて怒っているわけではないし、特に理由もなく怒っているときもあります。

ADHDの子が自分をコントロールできる様になるまで、気長につきあってあげればと思います。

完全には治らなくてもある程度はマシになるかもしれません。

怒っているときに気をそらすのもダメではないですが、将来的に自分をコントロールできなくて大変苦労することになってしまいます。

だから、できるだけ家庭では自分の感情を自分でコントロールできるようになるための訓練をすべきではないかなと思います。

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