ADHDと運転

ADHDと運転

ADHDの人は運転しない方が良い、確かに正しいかもしれません。けれど、運転するのが好きなら、自分の調子にあわせて、運転しても良いんじゃないかな。ADHDだって運転できます!!

1.ADHDと運転

ADHDと運転

運転免許証。

いまや若者なら取得していて当たり前の時代になっています。

ADHDの人も持っている方は多いハズ。

平成28年の警察白書によると30~34歳における男性免許取得率男性96.7%、女性90.8%(この記事最後に警察庁警察白書のリンク有り)。

自動車免許を持っていない人のほうが珍しい時代に突入しています。

したがって、多くのADHDの方も周りと同じように運転免許を持っている、または持とうと思っている方が多いのではないかと思います。

しかし、ADHDの多くのサイトでは、ADHDが運転するのは危ない!!と警鐘を鳴らしています。

なぜなのでしょうか。

2.運転が危険視される理由

ADHD運転危険

ADHDの運転が危険視される理由は、なんと言ってもその不注意からのものがおおいです。

ざっとADHDが車を運転してはいけない理由を調べてみると

 脇見運転や注意力不足による事故を起こしやすいから

 信号や歩行者の見落としによる事故を起こしやすいから

 衝動性によるスピード違反が大事故に繋がる危険性があるから

 適性検査がひどい結果で車の運転に向いていないと言われるから

 自動車事故とADHDの関連に関する調査より、ADHDの人は事故を起こしやすいことが判明しているから

なるほど。

うん。

本当にその通りですね。

どれも正しい、正しすぎる。

私は運転免許を大学1年生のとき取得しましたが、今でも運転が危なっかしく、誰か助手席に乗ってもらい、周囲確認をしてもらいながら走らないと今のところ大変危険な状態です。

ひやりとしたことは数知れず。

ベタですがサイドミラー出し忘れたり、シートベルト忘れて運転してしまったり、キープレフトを意識しすぎて電柱に何度もぶつかりかけたり、左折時に対向車線から直進してきた車とぶつかりかけたり、赤信号を何度も見過ごしかけたり、深夜運転しているとすいているため気づけば猛スピードで走っていたり……

とにかくもう本当に危険です。

3.車のない生活

ADHDと車

ADHDは車の運転、危険だからしないほうがいい!!

確かにそうかもしれません。

でも、運転できないといろいろ不便ですよね。

ちょっと買い物行くにしても、いちいち荷物を手で持ったり自転車のかごにのせたりするのは重いし疲れるし……車だったら重い荷物も楽ちんです。

それだけではありません。

車があればいろいろなところへ旅行に行けるのが魅力的だとおもいませんか?

車がないといけない観光名所や旅館などもありますし、やっぱり、車は運転できた方が良いと思います。

また、将来的に自分の新しい家族ができたとき、車で旅行にいこう!!となったとき、自分は運転せず、ずっと相方に任せっきりっていうのも、歯がゆいですよね。

さらに、仕事場所にもよりますが、仕事に行くときだって車で通勤した方が楽なことも多いと思います。

何にせよ、車を持っていると行動範囲が広がり、様々なことに挑戦したり楽しめる機会が増え、自分を成長させることができますから、車を運転できるメリットは計り知れません。

できればADHDでも運転できた方が良いかな、と私は思います

4.どうすれば安全に運転できるか

ADHD安全に運転できるか

まず、ADHDの人が普通に運転すると、危険だと私は身をもって感じています。

人一倍どころか、人の六倍注意して運転してやっと普通レベルかなと感じています。

私は先ほど書いたように運転免許を持っています。

しかし、いつでも自由自在に運転している訳ではありません。

事故を起こさず安全に運転するため、7つ気をつけていることがあります。

①天候が良い日に運転する

ADHD運転仕方|雨は避ける

私は雨の日に運転を避けています。

雨の日は窓ガラスが曇ることもありますし、ワイパーや水滴で視界が悪いので、つい、「窓ガラス曇ってきてないかな」「地面の白線見えにくいな」などと気がそれやすくなってしまうからです。

よって、気づけば前の車との車間距離が近くなりすぎていたり、赤信号を見過ごしかけたり、歩行者や自転車に気づくのが遅れてしまったりなどの問題を引き起こす可能性が高まってしまいます

さらに、雨の日はブレーキがききづらいので、晴れの日より早めのブレーキが必要となってきます。

見にくい運転でかつブレーキは早めに、そんな事故のリスクが普通の人でも高まる雨の日にADHDの人が運転したらいつか事故を起こして当然なので、避けるべきじゃないかなと思います。

②交通量に注意する

ADHD渋滞

また、交通量も重要です。

混雑しているときに運転すると、なかなか動けず、つまらなくてストレスがたまってイライラしてきてしまいます。

こんなとき、運転中にイライラしてしまって歯止めがきかなくなり、乱暴な危険運転をしてしまわないとは限りません。

また、単純に運転にあきて眠くなってしまうかもしれません。

なんにせよ危ないので、私は渋滞しそうなときは運転をあきらめます。

③「今日は運転できる!!」と自信がある時にだけ運転する

これはメンタル的な問題です。

直感的に運転したくない、何となく運転が怖いときは、大体運転に集中出来なかったり、頭がボーッとしていたり、判断力が鈍くなっていることが多いので徹底的に避けます。

何度か、「今日はちょっとやばいかも」と思ったものの、「まあ何とかなるか」と運転したことがあるのですが、大体怖い目にあっているのでもう二度としません。

「運転が怖い」そんなことを感じる日は本当に絶対やめた方が良いです。

自分の直感、きっと正しいから信じましょう。

④左折、右折は念には念をいれる

ADHD運転方法

どんなの体調が万全でも、それで調子に乗って運転して事故を起こしたら元も子もありません。

「今日は冴えている!!」そんな自信にみなぎっている日でも、私は自分を抑えて注意に注意を重ねて運転しています。

ちょっと気を抜いただけで大事故に繋がりますから、注意しすぎはありません。

念には念を入れて注意しましょう!!

 ⑤スピードメーターを常に意識。

運転とADHD

スピード、結構出し過ぎます。

私は運転中、ノリのいい曲を流しているのですが、つい夜車が少ないと音楽に乗ってスピードを出しすぎ、同伴者に怒られてしまいます。

多分、ノリの良い曲を流しながら運転しているのがそもそもダメなのでしょうが、落ち着いた曲はあまり好きではない上、眠くなりそうなので、どうしても明るい曲を流してしまいうんですよね。

対策はエンジン音を聞いたり、スピードメーターを意識したりするしかありません。

気をつけましょう……。

⑥必ず同伴者を乗せる

ADHDの運転は危険

これ、結構重要だと思います。

まあそもそも、ADHDの危険運転に一緒に喜んで乗車してくれる人はなかなかいないとはい思いますが、出来るだけ助手席に運転免許を持っている誰かに乗ってもらうだけでかなり運転は安全になります。

相手の命を預かっているという思いから、自然とより慎重に注意深く運転をするようになるので、結果的に危険運転が減るのです。

また、運転しているとき、「今、危なかったから次はこうしたほうがいい」とアドバイスしてもらうことで事故に繋がる自分の弱点を直していくこともできますし、一緒におしゃべりをすることで、リラックスして運転をすることができます。

⑦後ろからクラクションをならされても、絶対にパニックにならないこと

ADHDの安全運転

これは多分ADHD関係ないです。

実際あったことなのですが、初心者マークをつけて細い道を走っているとクラクションをやたら鳴らされたことがあります。

法定速度30キロ、自分の速度も30キロ。

それでも、その道になれている人は多分60キロでも走れるのでしょうね、『ちんたら走るなこの初心者!!へたくそ!!』と煽りながらと急かしてくるのです。

でもね、ここで、例えばあなたが「なにくそ」とスピードをあげて走ってご覧なさい。

事故を起こしても、クラクションを鳴らした車は無罪ですが、スピードを出したあなたは有罪。

絶対警察のごやっかいになるなんて嫌です、勘弁してほしいです。

良いことゼロですね。

だから、後ろからクラクション鳴らされても、「何か聞こえた気がする~」思いながら作り笑顔で無視。

 焦ってどこかに車をぶつけたり、スピードをだしすぎたりしないように、いつのどおり集中して運転を続けてください。

5.最後に

ADHDでも運転できる

結局の所、私を含め、はっきり言ってADHDの人はきっと基本的に運転は不向き。

車の運転、危ない。

無理に乗る必要は無いと思います。

事故を起こしやすいのは確かなのですから。

でもね。

私、運転するのは大好きなんです!!

運転すっごく楽しい!!

だから、運転は危険なことも多いけど気をつけて乗っています。

皆さんも、車乗るの好きなら、無理にはやめなくて良いんじゃないかな。

自分の体調次第で車を運転しても良いんじゃないかなと思います。

それにADHDだからと車の運転をあきらめず、免許を取るか迷っている人も一度とってみたらどうでしょうか。

確かに、とるまでは大変です。

本当に何度も何度も、教官に怒られ、呆れられるかもしれません。

免許を取るまでは、もう免許とるのをやめようか、車の運転なんて向いてないからやめようと何度も思いました。

でも、今では車の運転とっても楽しい!!

これからも安全運転、人六倍気をつけて続けていこうとおもいます。

………

参考文献

警視庁平成28年警察白書統計資料

https://www.npa.go.jp/hakusyo/h28/data.html

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