1.はじめに
突然ですが『ADHDだと睡眠時間が長くなる』。
これって正しいと思いますか?
また、ADHDの人は居眠りが多い気がするのですが、なぜなのでしょうか。
・・・・・・ということで、ADHDと睡眠問題について書いていきます。
参考になると幸いです!!
2.ADHDと睡眠
まず、『ADHDの人は正常な人に比べて睡眠障害が生じている』ということを示す論文は多く発表されており、ADHDの人は睡眠に問題を抱えやすい傾向があります。
この睡眠障害として具体的には、概日リズム障害、ナルコレプシーが挙げられます。
簡単にいうと概日リズム障害の症状は、起きたときに体がだるい、なかなか眠れない、夜何度も目覚めるというもの。ナルコレプシーの症状としては昼間に強い眠気を感じ、居眠りをしてしまう、というもの。
つまりこれら睡眠障害は
『睡眠が上手くとれないがために、実生活に不便や支障をもたらしてしまう睡眠障害』
なのです。
一方で、睡眠障害のないADHDの人もいることも報告されており、ADHDなら睡眠障害が絶対にあるとと限りません。
ナルコレプシーとは?
ナルコレプシーとは、充分に睡眠を取っていたとしても、日中に耐えられない眠気に襲われ日中に居眠りしてしまう睡眠障害です。また、入眠時幻覚といって、寝てすぐに、鮮明に怖い夢をみたり、金縛りにあったりといったような症状も多く見られます。
概日リズム障害とは?
概日リズムとは英語ではサーカディアン・リズムという体内時計のことです。
人を含む生物は、朝太陽が昇って、夜沈む、といった1日24時間のサイクルにあわせてホルモンをはじめとした様々な生理活性物質が体に作用し、規則的な生活が送れるように作られています。
概日リズムは人によって異なっているものの、24時間前後であることがほとんどであり、遺伝子レベルでもこの概日リズムに従って様々に作用していることが証明されています。
ここで概日リズム障害とは、この「1日1サイクル約24時間」というリズムが乱れてしまう障害で、次の6種類があります。
①交代勤務制睡眠障害・・・・・・夜勤の方などが日中に眠れず、寝不足によって体調不良になる。
②睡眠相後退症候群・・・・・・夜なかなか眠れなくて、睡眠時間が短くなってしまうことを繰り返し、慢性的な寝不足に陥る。中高生に多い。
③睡眠相前進症候群・・・・・・夕方など早い時間に耐えられないほど眠くなり、早朝に目覚めてしまう。高齢者に多い。
④不規則睡眠・覚醒パターン・・・・・・寝る時間や起きる時間に規則性がなく、まとまった睡眠がとれないので、一日の中で何回も寝てしまう。脳に障害がある人に多い。
⑤非24時間型睡眠覚醒症候群・・・・・・24時間よりも少し長い概日リズムを持っているため、寝る時間、起きる時間が少しずつ遅れていってしまう。全盲の人に多い。
⑥時差症候群・・・・・・単に時差ぼけ。
色々分けて分類されていますがまとめると概日リズム障害とは、
『寝るべき時間にしっかり眠って、起きるべき時にすっきり起きられない』
『自身の睡眠の有り方によって健康や日常生活に影響が生じる』
といった問題をもたらす睡眠障害です。
3.ADHDと睡眠(私の場合)
ここで、ADHDと睡眠に関して調べてみたところ、具体的な情報がなかったので、私の場合、どのような感じなのかについて書いてみようと思います。
先に結論を書くと、私は病的な睡眠障害を抱えていません。
しかしながら、上手く睡眠時間を確保することが出来ず、基本的に睡眠不足になってしまい、よく居眠りをしてしまっています。
少し話が変わりますが、『人は皆、自分に適正な睡眠時間がある』ということを聞いたことはありませんか?
私の場合、この自分に適正な睡眠時間は7時間です。
この睡眠時間は受験勉強をしていたとき、最も頭の回転が上がる睡眠時間を探し求めた結果見つけたのですが、これよりも長く寝るとダラダラ寝てしまうし、逆に短いと頭が上手く働かなくなってしまいます。
もちろん運動したり、疲れていたりするときはもっと長くなりますが、基本的にすっきり起きられるのは7時間。
けれど、私は実際に7時間寝ることなんて出来ません。
というのも、私の適正睡眠時間は7時間で『固定』なのですが、いつ寝るか、という就寝時間は『バラバラ』だから。
真夜中でも何となく気分が高揚していて全く寝られなかったり、やっていることが中断できなかったり、時間感覚が鈍くて夜になっていることに気づかず、夜更かししてしまうことが多いんですよ。
よって睡眠時間は7時間とりたいにもかかわらず、私はいつも上手く睡眠時間を確保することが出来なくて基本的に睡眠不足。
結果、授業中によく寝てしまうのです・・・・・・。
これは昔からよく両親に怒られてきた私の悪いところで、社会的に『寝るべき』とされる時間に寝ることができず、後先考えずに『自分の時間感覚』で行動してしまうんですよね。
寝なくちゃいけないと分かっていても、目の前のことを『中断する』ことが出来ないんですよ。中途半端に放置できないし、とにかく終わらせないと気が済まない!!みたいな。
ちょっと完璧主義で潔癖なところがあるせいかもしれません。
4.最後に
ADHDと睡眠について書いてきました。
ちなみに今は学生だし、ちょっとくらい寝ても大きな問題ではないからいいか、という感じで私は特に睡眠時間の対策はしていません。
学生だから学業も大事だけれど、やりたいこといっぱいやることも大事かなって。だって社会人になったらそんな時間無いでしょうから・・・・・・。
あとはっきり言って、色々ADHDの対策をすると疲れちゃうんですよね。
規則みたいなのでいっぱい自分を縛るようなもんですから、ストレスがたまる。
他人に大きな迷惑かけなけりゃとりあえずいいか、という感じでお気楽にやってます。
いちいちADHDだ、なんだ、ここを直さないと!!などと考えるとキリが無いしね~。
けど、社会人になるとそうもいかないので、早く対策考えないとなぁ・・・・・・。
また上手くいった対策があれば書きますね。
最後に睡眠がらみで、睡眠時間って人によってまちまちだな、と実感することがあったのでそれについて書こうと思います。
突然ですが私の彼氏はやたらと睡眠時間が長い人で、休日に彼は夜0時に寝たら次の日彼が起きるのは14時。
休日は12時間以上寝る人なんですよ。
私は10時間も寝たら気分が悪くなってしまうので14時間も寝続けられるなんて信じられません・・・・・・。
彼の場合平日は8時間位の平均的な睡眠時間なのですが、車の運転をしていると急に眠い眠いと言い出して運転が手荒になることがあるので、平日は睡眠時間が足りないよう。
彼氏は「睡眠時間を短くしたい、時間がもったいない・・・・・・」とぼやいるので、どうやら好きこのんで寝ている訳ではないようです。
一方でショートスリーパーの方は一日睡眠時間が5時間ほどでも元気らしいので、羨ましい・・・・・睡眠時間ってADHDの如何関係なく、人によってまちまちだな、と実感しました。
ちなみに私は現在、睡眠時間7時間ですっきり起きることが出来ますが小中学生の頃は違いました。
小中学校似通っていた時はなぜかいくら寝ても疲れがとれず、毎日授業中に居眠りしていたんですよね。
ADHDと睡眠に関する論文によると、子どもの時は多動性のせいで寝にくく、寝られたとしても深い睡眠を得られないことが多いそうです。
また、小中学校の頃は成長期なので睡眠時間をいくらとっても足りないせいなのかもしれません。
とにかく理由は分からないけれど、毎日眠くてたまらなかった。
だから私は、休日寝ているときに『ダラダラせず起きろ!!勉強しろ!!』などいわれて本当に辛かったです・・・・・・。
はっきり言って、すごくストレスでした。
お母さん、お父さんは仕事して大変かもしれないけれど、だからといって同じ時間に起きないと怠け者と怒るのはちょっと違うんじゃないか??と。
起きろと言われても、眠いんだから仕方が無い。学校無いときくらいゆっくり寝たいんですよ。
だってダラダラしたいんじゃなくて、本当に眠いんだから。
夜の睡眠浅くて眠いのも、成長期だから眠いのも、本人がどうのこうのできる事じゃないし、身長伸ばしたり色々体が頑張っているんだから、何もしなくても眠くなるのも仕方なくない??みたいな。
だからもし、いま「早く起きろ!!ダラダラするな!!」と怒っている方がいたら、少しだけ分かってもらえたらなって。
もちろん学校とか用事ある日は仕方ないですけれどね。
・・・・・・ということで、長くなりましたがここまで読んで下さり、ありがとうございました!!