ADHDとゲームについて。
ADHDの人はゲームが上手いか、下手か。
1.はじめに
ADHDの人は自分の好きなことに過集中して没頭するところがあるので、比較的ゲームが上手くなりやすいことから、『ADHDの人はゲームが上手い』という印象があるかもしれません。
でも、ADHDの人でも、ゲームが下手な人もいます。
この違いは何か、考えてみました。
2.ADHDの人はゲームが下手??
ADHDの人の中にはゲームが下手な人がいますよね。
その理由は、遊んでいるゲームソフトが好きかどうかにかかっていると思います。
というのも誰でもそうですが、ADHDの人にも、『つまらないゲーム』『まあまあ面白いゲーム』『とても面白いゲーム』があります。
『つまらないゲーム』『まあまあ面白いゲーム』については、『とても面白いゲーム』よりつまらなく、大して熱中することはありません。
よって『つまらないゲーム』『まあまあ面白いゲーム』は、上手くなろうと真剣に努力することなく、ころころやるゲームが次々に変わるので、上手くならないのです。
一方で、『とても面白いゲーム』に関しては、どんどんのめり込んで上手くなっていく可能性があります。
しかし、ADHD関係なく、生まれつきゲームのようなものが得意ではない人もおり、いくらのめり込んで練習しても上手くならない人もいます。
これはADHDの有無がゲームの下手な原因ではなく、その他の個性によるものであり、『ADHDだからゲームが下手』ということは出来ないと考えられます。
3.ADHDの人はゲームが上手い??
基本的にADHDの本人が好きだと思っているゲームに関しては比較的に上手いことが多いのではないでしょうか。
でもかといって、世界で活躍できるほどゲームがものすごく上手い、ということはないと思います。
ADHDの人はなんであれ、熱中すれば長時間のめり込む特徴を持ちます。
したがって本当に好きなゲーム、また本当に自分に合っていて向いているゲームに関してはのめり込み、膨大な時間をそのゲームに費やします。
ゲームは時間をつぎ込んでやりこめばどんどん上手くなっていくため、そうやってのめり込んでゲームに多くの時間を費やすことで、ADHDの人はゲームが上手くなっていくのです。
ゲームにのめり込んでいるときの集中力は恐ろしい程のものがあり、そのゲーム上達率も半端じゃないのがADHD。もし、その高い成長率が長期に渡って続けば、プロとして世界で競えるほど上手くなっていくでしょう。
しかし、問題はその成長率がどこまで維持できるかと言うこと。
ADHDのゲームに対する底なしの集中力と執着心は主に『楽しい』という感情からきています。
つまり、『楽しい』と思えなくなった瞬間に、『飽きた』と思った瞬間にもうダメになってしまいまいます。
つまり、ADHDの人は持ち前の衝動性に突き動かされて、ある程度まではどんどん上手くなっていくのですが、どこかでぷつっと熱意が途切れてしまうことがあるのです。
もともと、ADHDは飽きっぽいところがあります。
ゲームに何かしらの法則やパターンを見いだした瞬間に、もうそれ以上そのゲームに魅力を感じなくなり、それ以上ゲームにのめり込むことも、上手くなることもなくなってしまうのです。
ADHDの人とゲームの上手い下手の関するデータはないですし、ゲームだって様々な種類がますから一概に言うことは出来ませんが、以上の理由によりある程度ゲームは上手くなりますが、どこかで飽きて、頭打ちになることが多いのではないかと考えられます。
4.最後に
中学生の頃はとにかく毎日ゲームばかりしていた私ですが、今では大学に行っていますし、今のところ留年もせずに順調に進級しています。
ゲームは楽しいですがどこかのタイミングで、自分から『そろそろゲームをやめようかな』とやめられるようにならなくては、自分を滅ぼしてしまいます。
ゲームはやりすぎないように気をつけないといけませんね。