ADHDとNGワード(その2)

ADHDとNGワード(その2)

前回の続きです。

1.はじめに

子どもの頃言われて、こういうことは言わないで欲しいなぁって思ったこと、まとめました。

次の記事が以前途中になってしまっていたので、続きを書いていこうと思います。

①人との比較

②人格の完全否定

③一切否定せずとり合えず肯定

(前回の記事

https://adhd-check.com/adhd-blog-40/

2.言われて傷ついた言葉

④何でもADHDのせいと諦める。

私は何かとADHDに結びつけられるのが嫌いです。

例えば、             

「ADHDだから仕方ないよね」

・・・・・・これって嫌とか以前に、危険な発言だと思います。

なぜなら、相手の可能性、能力に対して周りの人が勝手に限界を設けることで、相手が努力することを阻害し、成長を妨げてしまうからです。

確かにADHDのせいで上手くいかないことはあります。

しかし、周りが「ADHDのせいだから仕方が無い」と頻繁に言ってしまうと、失敗内容にかかわらず「ADHDだから失敗するのは当たり前」「失敗するのは当然」感じるようになってしまいます。

さらに、周りが「失敗」する度に手厚くサポートしたり、慰めたりしすぎると、直そうとする努力をしなくなってしまい、「周りから助けてもらうのが当たり前」となってしまい、その「助け」なしでは何も出来なくなってしまうのです。

将来的にはある程度「自分の力」で社会を生き抜いていかねばならないので、本人が一番大変な思いをすることになってしまいます。

つまり、「ADHDだから仕方ない」という言葉は、能力の伸びしろを壊してしまうのではないかと。

それに、一時的にサポートを受けられて楽でも、社会では受けられないことが多いので、少しずつ「できない」ことも努力していく必要があります。というか今すごくそれを実感しています。

よって「仕方ない」、と片付けずに、ちゃんと問題に向き合い、何でもかんでもサポートするのではなく、将来を見据えた適切なサポートが必要なのではないかと思います。

⑤決めつけるような発言

次にこれは親によく今でも言われる言葉なんですが。

「あなたは〇〇が苦手な人間だ」

「あなたは〇〇が苦手でしょ?」

というような発言。

やめて欲しいです。

まず第一に、「あなたは〇〇が苦手な人間だ」と何度もいわれると、「自分は〇〇が出来ない人間なんだ」と意識にすり込まれてしまします。

結果、無意識に言われたとおり振る舞うようになってしまい、より症状が悪化して、その「〇〇ができない人間」により近づいていってしまいます。

なので、物事が出来るか出来ないかをADHDの事例紹介などから独断で「きっと〇〇は出来ないだろう」などと判断しないで欲しいです。

だって、他人は他人で、全く同じじゃないですから。

実際にやってみて、その結果出来たかどうか、それに注目すべきであって、やってもいないのに決めつけるのは良くありません。

出来ないだろうと思っていたことが、案外あっさり上手くいったことも多くあります。

また、今までは出来なかったことが、しばらく続けるうちに上手くできるようになることもあるので、「あなたは〇〇が苦手」などとレッテルを貼らないでほしいです

心折れちゃうし、やる気もそがれて、今まで良いこと何もなかったので。

とにかく案ずるより産むが易しで、とにかくあれこれ考えずチャレンジが大切。とにかく決めつけは良くない。今まで色々やってきて、心からそう思います。

ADHDという言葉やその一般的な症状を当てはめず、目の前にいる「相手」をちゃんと見て「何が苦手か」ということを認識し、それを改善できるように、支えながら考えていくことが大事ですよね。

⑥ため息           

まぁ、ため息聞くのが積極的に好きな人ってそうそういないと思うんですけど。                                                                      

「はぁ・・・・・・」

そんな親のため息なんて聞きたくないですよ。大変なのは分かるけれど。

ため息ってまるで自分に呆れて果てて、見捨てられた感じがするんですよね。

もう、この子はどうしようもない子だ・・・・・・みたいな。

聞いてて悲しくなるから目の前でため息はやめてほしいです。

3.最後に     

色々と私が言われて嫌だったこと、また言われて戸惑ったこと、親の発言で嫌だった経験などを踏まえて書いてきました。

んー、なんだろう。

こうやって書きながら昔を思い出すと、特に母とはたくさん喧嘩して、汚い言葉の罵り合いにとっくみあい、いっぱいやってきたんですけど、なんだかんだ結局、互いに丸くなって良い感じになって良かったなって思います。

少し飛躍しますが、昔、私は『何で私を産んだんだ』と、『もっと普通に産んで欲しかった』と、私は何度も言ってしまっていましたが、今は母さんの子で良かったなってつくづく思う。

だからもし、ADHDの子どもにそのようなことを言われて苦しんでいるご家族いたら、上手く言えないんですが、とにかくあまりご自分をお責めにならないで欲しいなって思います。

きっと時が解決してくれます。

私は以前、言葉で母を徹底的に追い詰めてしまって、本当に酷いことをしました。

とはいえ、言わずには居られなかったたんですよ。母には申し訳無いことをしてしまったけれど。

上手くいかない悔しさ、やるせなさ、どんどん周りから置いて行かれるのにどうしようもなくて、どこにも発散できなくて・・・・・・当たり散らさずには居られなかった。

苦しかったんだよね・・・・・・本当に。

とまあ、当たり前の部分も多かったかもしれないけれど、頑張って書いたし参考になると良いなぁ。

ではまた!ありがとうございました。

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