なぜADHDの人は連絡が遅いのか

なぜADHDの人は連絡が遅いのか

ADHDの人で何かと連絡が遅い人っていませんか。今度一緒に遊びに行こうと言っていたけれど、結局いつ行くの??帰省するって言っていたけれど、いつなの??私はまさにそのタイプ。多少マシにはなってきているとは思うのですが。

1.はじめに

私はあまりまめに連絡をする人ではありません。

そうかと思えば、突然、『明日遊びに行って良い??』などと連絡したりします。

私は交友関係がほとんど無くて、連絡しなくちゃいけないことといえば、病院に予約の電話をしたり、親に帰省の連絡をしたりするぐらい。

でも歯医者などは予約して行かなくちゃいけないと思いつつ気づけば半年たってしまうし、帰省の連絡はいつも二日前とか前日が多く、何でちゃんと数週間前に予定を立てて連絡しないのかと親に怒られます。

そこで、なぜ自分でさっさと予定を立てられなかったり、連絡が遅くなったりするのか、原因をちょっと考えてみたので書いていこうと思います。

2.連絡が遅くなる理由

私は自分の連絡がいつも遅くなってしまう原因は主に4つあると考えています。

(なにが原因か考えていると、どれもこれもすごく自分の能力不足が原因だったり、自分勝手な理由だったりしたので反省です・・・・・・)

私の場合ではありますが以下にその理由を挙げていこうと思います。

ADHDの方々がみんなが私と同じパターンではないと思いますが、私はこんな感じ。

参考になれば幸いです!

①物事の優先順位や時間の管理をするのが下手だから

私は同時にいろいろなことを処理することが得意ではないので、様々な事項を並行して処理できません。

なので、目の前のことを必死に取り組んでいるうちに、連絡をするのが気づけば後回しになってしまうことがあります。

後回しにせず、すぐその場で気づいたときに連絡すれば良いのですが、やるべきことが山積みだと、まるで雪崩に巻き込まれてしまったように頭の中がぐちゃぐちゃになって混乱してしまうのです。

これはバイトとか、勉強中とか、目の前にやるべきことが山積みなときに起きがち。

上手に優先順位をつけたり、物事にかかる時間を見積もったりするのが苦手なので、がむしゃらに目の前にあることをこなしてしまい、結果として連絡が遅くなってしまうのです・・・・・・。

また、悪気無く後回しにしてしまったがために、相手から指摘されるまで連絡することすら忘れていたこともありました。

②何かに集中しているから

私は何かにまあまあ集中できて上手くいっている時に、「連絡する」という今やっていることと違うことすると、気がそれて「今集中出来ていること」がもう集中出来なくなってしまい、上手くいかなくなることがあります。

『集中力が切れて上手くいかない様になってしまったら、いつもみたいにたくさんミスを連発してしまって効率が悪くなってしまう・・・・・・』

そう思うと『集中出来ている今やるしかない!!』となってしまい、「連絡」を後回しにしてしまうのです。

やれるときにやっとかないと、みたいな。

こうして集中力が切れるまで最大限、脳の全部を目の前のことに注いで取り組み続けた結果、時には「連絡」すること自体忘れてしまう、といったことが起きてしまうのです。

③没頭しすぎて連絡すらできないから

先ほどの理由の時より、もっと集中出来ているとき、つまり何かに過剰なまでに集中してしまっているときは集中しすぎて、連絡するといった行動がとれなくなってしまうことがあります。

このような状態を過集中というのですが、この状態になると、一つのことにものすごく執着し、何かにとりつかれたかのように没頭してしまうので、周りが全く見えなくなってしまいます。

上手く表現出来ないのですが、過集中していると、その没頭している物事で頭がいっぱいになって他のことは何一つ考えられないというか、頭に浮かばなくなります。

時間感覚や自分の置かれた状況など全てを忘れて目の前のことに熱中してしまうので、連絡事項なんて頭にこれっぽっちも浮かんでこないし、目の前の熱中していることしか取り組めなくできなくなります。

この過集中は突然生じ、連絡が途絶えるので「突然連絡が来なくなったんだけれど、どうしたんだろう」と周りに心配されたことがありました。

④気分がコロコロ変わるから(ギリギリまで予定が分からない)

最近、私の連絡が遅くなる一番の理由はこれ。

5分後何をしているかも予想がつかないのに、ましてもっと先のことなんて保証出来ない。

非常に自分勝手な理由なのは重々承知ですが、途中で約束を変更することになるかもしれないので、なかなか自分から連絡が出来ないのです。

また、予定を見落としていて約束をキャンセルしたことも何度もあったので、見落としが怖く、連絡がすぐに出来ません。

特に時間の約束については遅刻することが多いので、「時間を決める」ということにすごく苦手意識があります。

なので、たとえ日にちは決められても、確実に遅刻しない!!と確信を持てるまで時間に関する連絡を先延ばしにしてしまうのです。

どういうことかというと、例えば帰省の連絡を両親にする際、何日に帰るかの連絡はできても、時間については4時間くらい幅を持たせ、『17時から21時らへん』というようにかなり幅を持たせて連絡します。

そして、電車に乗って確実に実家に付く時間が分かり次第『〇時につく』と伝えるという感じです。

親にはいい加減に初めからしっかり時間を決めて行動しろ、と叱られるのですが、家から出るとき予想外に時間がかかってしまったり、忘れ物を取りに帰ったり、全く違うことに気を取られてしまって家から出る時間が遅れたりと、時間感覚の甘さ、忘れ物などで上手く約束した時間がなかなか守れないんですよね。

約束破っちゃうのが怖いから、きっちり時間の話をするのは嫌なんだよなぁ……。

3.最後に

私は連絡が遅いことから、怒られたり、呆れられたりしてきました。

なので今、連絡を後回しにせず忘れないようにするため、非常に単純で書くほどではないものではありますが、対策をしています。

その対策は、何かの途中でやらなくてはいけないことを思い出した場合、またなにか連絡するよう言われた場合、すぐにA4の紙いっぱいに油性マーカーでその内容を書いて机に目立つように置くというものです。

ポイントは、とにかく最大限目立つようにとにかく大きな字で書くこと。そして、短時間で書くこと。

これが私にとって一番確実な方法です。

ノートのはしきれや付箋に書くと小さすぎて無くしてしまうし、手帳に書くと閉じたらぱっと見られず書いたことを忘れてしまうから、大きな紙に書く。

また、違うことをすると集中が途切れるので、殴り書きをして書く時間を短縮する。

私は家の机からすぐ手が届く所に油性マーカーとA4の紙を常に置いており、この方法でやると数秒あれば書けちゃうし、集中が切れたときすぐに紙が目に入って連絡できるので、以前より連絡忘れや先延ばしがましになりました(まだまだ多いですが)。

また、時間に関しては出来るだけ遅めの時間になるよう約束し、当日は予定時間より2、3時間はやめの行動を意識するように心がけるようにしています。

なんだかんだあるので、3時間早めの行動を意識していても、結局ギリギリになることがほとんどなので、そのぐらいの余裕を持っていないと、遅刻や約束破りをしてしまうんですよね……。

親に言われて気づいたことですが、時間の約束を破るということは、その間相手の時間を奪って待たせることになるので、絶対にやってはいけないことです。

連絡を後回しにしたり、時間を守らなかったりすると、周りの人からの信頼を失ってどんどん孤独になっていくし、何より多大な迷惑をかけてしまうので、しっかり改善する努力をし続けねばなりませんね。

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