私はぬいぐるみとの付き合い方が少々変だったかもしれない。
1. はじめに
ぬいぐるみ。
小さい頃は、どんなお家にも1つは必ずあると思われるぬいぐるみ。
私の小さいころも家にあったのですが、他の子とはちょっと違うかもしれない、雑(?)な扱いをしていたので、軽くまとめてみました。
2. 基本的にはぬいぐるみに無関心
私の記憶の限り、ぬいぐるみの最初の記憶を思い起こすと、大体、幼稚園ぐらいの時を思い出します。
で、幼稚園のころのぬいぐるみの扱いなのですが、基本的に、扱いが荒く、ぬいぐるみを大切にした記憶が1つもありません……。
当時の私は、ぬいぐるみに対して、可愛いとか、大切にしようとか、そういった「愛着」のようなものを、あまりもっていなかったような気がします。
昔の話なのであまり覚えていませんが、幼稚園では仲のいい女の子が1人いて、その子とは毎日ぬいぐるみを会話させて遊んでいたものの、一人だとぬいぐるみ遊びはつまらないから、放置することが多かったような気がします。
ぬいぐるみに関してよく覚えていることといえば、
・幼稚園で当時ちょっとだけ好きだった男の子になにか酷いことを言われて怒り狂い、ぬいぐるみを投げつけたこと。
・家では、ぬいぐるみの毛を、暇さえあれば毟り取っていたこと。
今でも家に、私が毛を毟り取ってしまったぬいぐるみが置いてあるですが、完全に全ての毛が毟り取られており、中からスポンジまで見えてしまっていて、相当荒っぽくぬいぐるみを扱っていたんだろうなと思います。
なにがきっかけでぬいぐるみの毛を毟り始めたか、全く覚えていませんが、なんとなく、手持ち無沙汰なとき、毟っていた気がします。
親から、「毛を抜いたら、ぬいぐるみがかわいそうでしょ!!」と何度も怒られた記憶がありますが、どうしても止められず、ぬいぐるみの毛をついつい抜いては、あちこちに毛をばらまいていました。
ちなみに、毛を毟っていたぬいぐるみは1体だけで、家に他にもぬいぐるみはいくつかありましたが、全く関心がなく、触ることさえありませんでした。
毛の長いぬいぐるみに関しては、毛を切って遊ぶことはありましたが、それも切り終えれば興味を失うので、やはり、ほとんどぬいぐるみで遊ぶことはありませんでした。
また、ぬいぐるみから少し離れますが、リカちゃん人形をもらった時も、はじめは色々服を着せ替えて楽しんだものの、すぐ飽きて放置してしまっていました。
そしてしばらくするとぬいぐるみと同じようにリカちゃん人形の髪の毛も切って遊び、またすぐ飽きて放置。
お店でかわいいぬいぐるみを見つけ、お小遣いで買ったことも何度かありましたが、やはり部屋に飾ったらすぐに飽き、見向きもしなくなってしまいました。
加えて、ゲームセンターにいくたび、ぬいぐるみが欲しくなってしまいお金をつぎ込むことが多かったので、小中学生の頃はぬいぐるみが10体くらいありましたが、やはり家に持って帰って飾ると興味が失せるので、床やベッドにぬいぐるみが散乱するばかりで、片付けることも、大切に扱うこともありませんでした。
結局、子どもの頃は気が向いて一時的にぬいぐるみをかわいがることはあっても、基本的にぬいぐるみや人形を大切にかわいがることはありませんでした。
3. 最後に
私は小さい頃、あまりぬいぐるみを大切に扱わず、どちらかというと暴力的に扱っていました。また、すぐに飽きて放置してしまいことが多くありました。
でも、私はそういうぬいぐるみを大切にできない自分にコンプレックスを感じていました。
だから、ぬいぐるみを大切そうに抱えている子どもをみるたび、あるいはリカちゃん人形で遊ぶ女の子をみると、なんとなく女の子らしく羨ましく思っていました。
「私もあんな風に女の子らしくなりたい」
「私もぬいぐるみを大切にしようかな」
しかし、いくら大切にしようとしても、やはり数分で飽きてしまう……の繰り返し。
今から思うと、ADHDのせいで気がそれやすく、飽きっぽいから、ぬいぐるみを継続的に大切に扱うことが難しかったのかな、という気がします。
つまり、かっとしてぬいぐるみを投げてしまったのも、ボーっとしていても常に手を動かしていたくて、手元にあったぬいぐるみを毟ってしまったのも、すぐにぬいぐるみに飽きてしまっていたのも、全部ADHDの症状の衝動性や多動性のせいだったのかなと思います。
ちなみに、一人暮らしをする前は、ぬいぐるみは放置して床やベッドに転がっていることが多かったですが、今では一人暮らしをしていて、心細く寂しい時があるので、1 m位あるぬいぐるみを抱きかかえて寝ていますし、ぬいぐるみに愛着も感じるので、ぬいぐるみとの付き合い方や扱いは周囲の状況によって、かなり変わるのかもしれません………。
よって、皆が私と同じではありませんから、ADHDの子でぬいぐるみを大切にする子もいると思いますし、ここまで書いてきた私の話は「ADHDの子どもの一例」として参考になれば、と思います。